7月の頭に九州は宮崎県の高千穂峡、熊本県の阿蘇山、大分県の湯布院・別府とめぐり、初めての九州を楽しみました
そちらでは七夕の気配は全く無かったように感じましたが、旧暦で行われる地方が多い節句でもありますものね
阿佐ヶ谷に戻り、我が家の七夕は新暦でいたしますから、一週目の稽古は七夕の趣向で、お点前は葉蓋
梶の葉をのせた水指を運ぶところからもう清々しく、生の葉がもたらす清涼感は格別だと思います
そして、二週目からは運びの点前になります 荘物を主に、中級以上の方は四ヶ伝を稽古いたしましょう
阿佐ヶ谷の小さな茶室でお茶を。
7月の頭に九州は宮崎県の高千穂峡、熊本県の阿蘇山、大分県の湯布院・別府とめぐり、初めての九州を楽しみました
そちらでは七夕の気配は全く無かったように感じましたが、旧暦で行われる地方が多い節句でもありますものね
阿佐ヶ谷に戻り、我が家の七夕は新暦でいたしますから、一週目の稽古は七夕の趣向で、お点前は葉蓋
梶の葉をのせた水指を運ぶところからもう清々しく、生の葉がもたらす清涼感は格別だと思います
そして、二週目からは運びの点前になります 荘物を主に、中級以上の方は四ヶ伝を稽古いたしましょう
庭の茶花のご機嫌はさまざまで、毎年きちんと咲いてくれる花もあれば、せっかちさんやのんびり屋さんや今年はだんまりという花もおります
花たちと相談で床の茶花も決まってゆきますが、庭の花だけではなかなか足りなくなりますので、花屋さんで購入したり師匠や先輩方に頂戴したりと花探しには苦心しております
さて、6月の稽古としましては、台子となっております
前半は行台子、後半は真台子のお点前をいたしましょう
フォーマルを知ることでカジュアルにも品が生まれますから、小さな所作にも心を配っていただきたいですね
卯の花の匂う垣根に ほととぎす早も来 鳴きて 忍び音もらす夏は来ぬ
大好きな歌を口ずさみたくなる5月となりました
稽古場では炉風炉の入れ替えを行い、初風炉の稽古が始まっております
1週目は灰形を体験してもらい、2週目は炭手前を全員に稽古いたします
お茶のお点前は3週目からとなります
背筋を伸ばし、凛とした横顔を見せながら、清々しいお点前をするというのが風炉の魅力です
初風炉の爽やかさを感じながら、心整う時間を紡いでいきましょう
肌寒い朝から麗らかなお昼へと、なんとも春らしい気候になってまいりましたね
茶室では、炉の最後のひと月となります
炉の火に覆い被さるような透木釜を、主客の間に挟み、ついこの前まではありがたかった炭火の温かさも、風の向きが変わると同時に、お役御免な空気になっていくのがまた季節を味わう醍醐味になっています
4月の稽古は、まずは花見の趣向の吉野棚
長板一つ置き、それから、圓能斎・淡々斎・鵬雲斎の3人の宗匠に仕えられた大師匠より伝わるお点前について、お伝えできましたらと思います
月の前半は、桜…桜の日本人の魂に訴えかける時期ですから、花見気分も大いに楽しみたいかと存じます
三寒四温に翻弄される早春ですが、いよいよ暖かくなってくることに喜びを感じます
3月は裏千家では天井の蛭釘から鎖を垂らし、釣り釜にいたします
釣り釜のある茶室風景は、いつもと景色が違い新鮮な気持ちになりますね
今月は、小棚のお稽古となります 週替わりで扱いの違う棚のお点前を稽古いたします
小習いの、長緒、大津袋、包み帛紗、貴人点、貴人清次も積極的に取り組んでいただきましょう
気がつくともう一月も半ばを過ぎて、新年のご挨拶も遠い過去になってしまったようです
しかしながら、お茶の世界ではまだまだ初釜シーズンは続いており、私個人としましては、2月1日の初茶会まではほこほことした気分でおります
さて、我が家の1月の稽古は、台子でございます
台子の上には、水指、杓立て、建水、蓋置の総荘、侘び茶以前の書院の茶には、厳かな雰囲気が漂います
前半は皆具をのせた真台子、後半は乱れの竹台子でお点前に励んでいただきます
今年は、少し楽しいイベントも考えておりますので、社中以外の方々にもお目にかかれる機会かと思います
企画を楽しみにしていただけると嬉うございます
無事に開炉を済ませ、炉のお稽古に入った我が家でございます
6ヶ月ごとに風炉と炉が入れ替わる茶室ですが、その半年の間に目の前のことに真摯に取り組むからだと信じておりますが、炉風炉が入れ替わると途端に記憶がリセットされてしまって、お点前に戸惑うと吐露される方の多いこと
漫然と進むのではなく、切り替えがあることでいつも新鮮に、そして、ハッとする気づきを得られることが、茶道の素敵なところだと捉えています
11月は、小棚の稽古といたします
前半は利休好みの山里棚、後半は玄々斎好みの更好棚を使い、棚ごとの約束事を確認しながら炉の点前をいたします
10月は風炉の名残と呼ばれるひと月となります
現代では、年中鮮度のいい青々としたお抹茶をいただけますが、昔はそうではなく、一年前に満杯だった茶壺のお茶は、もう10月には底が見えるほどに減っているはずです それが「名残」と呼ばれる所以です
名残の時期は、茶花は残花や実ものをいれたり、民芸臭のあるもの、外国土産の面白いものなどで道具組をし遊び心ふんだんにお茶を楽しみます
お点前は、風炉を少しお客の方に寄せて畳の真ん中に置き、中置きをいたします
いつものお点前なのに、場所が少し変わるだけで新鮮な気持ちになりますよ
夕方になりますと庭から一斉にコオロギの音が響き渡るこの頃です
しかしながら、気温はまだ高いので、9月の半ばまでは、まだ絽の着物でいようと思っております
9月は、重陽の節句、お月見、お彼岸と暦を刻んでいくこととなり、週ごとに楽しみが変わっていくのが嬉しいですね
お稽古は、風炉釜を常据えに置く最後の月ですから、小棚、運びともに大いに覚えていただけたらと思います 四ヶ伝以上の方は茶通箱、和巾など
激しい気温が続きますが、立秋を迎え空を見上げますと、陽の傾きが変わってきたことを感じます
しかしながら、暑いことには変わりませんね
8月は、風炉ではなく瓶掛けを出しまして、茶箱の稽古をいたします
裏千家には11代玄々斎が考案されました雪月花の点前をはじめ、いくつもの茶箱・茶籠の点前がございます
普段の柄杓で釜からお湯を汲むお点前とは違う、茶箱ならではの法則があり、初めての方は新しいことを学ぶ気持ちになるかと思われます
とは言いましても、箱の中から小さな茶道具を取り出してお茶を点てるのは、単純に楽しいものです
自分のマイ茶箱が欲しくなること請け合いです