肌寒い朝から麗らかなお昼へと、なんとも春らしい気候になってまいりましたね
茶室では、炉の最後のひと月となります
炉の火に覆い被さるような透木釜を、主客の間に挟み、ついこの前まではありがたかった炭火の温かさも、風の向きが変わると同時に、お役御免な空気になっていくのがまた季節を味わう醍醐味になっています
4月の稽古は、まずは花見の趣向の吉野棚
長板一つ置き、それから、圓能斎・淡々斎・鵬雲斎の3人の宗匠に仕えられた大師匠より伝わるお点前について、お伝えできましたらと思います
月の前半は、桜…桜の日本人の魂に訴えかける時期ですから、花見気分も大いに楽しみたいかと存じます