令和七年九月の稽古

気がつくと夕方が早くなったのを感じます

そう思っているのは私だけでないことを虫の音が知らせてくれるのでした

9月は重陽、菊の節句がございます 菊には不老長寿を叶える力があると信じられ、古来宮中にて永く行われてきた着せ綿などの行事がございますから、それを模して茶室も菊尽くしになります

稽古はといいますと、風炉が常据え(定位置)に置かれる最後の月ですので、小棚や長板二つ置きなどのお点前をいたします

夕方から夜、稽古をしておりますと庭のコオロギが盛んに泣くのが聞こえます

虫の音を聞きながらいただくお抹茶も一興でございます