令和六年二月の稽古

この冬は比較的暖かく、氷が張る日もほとんどありません

それでも、一日だけ雪が降りまして冬らしさを感じたところです

2月の稽古は、大炉

11代玄々斎が、囲炉裏から草案を得て作られた大きな炉です

逆勝手が約束で、出入りする足も、つける帛紗の位置も逆となり、混乱しながらも楽しいお点前です

赤々と燃え光る炭の美しさ、広口の釜から湧き上がるたっぷりの湯気を楽しみながら、一年で1番寒い時期を「冬はいかにも温かであるように」を満喫してみたいと思います

令和六年一月の稽古

新しい年がまた始まりました

我が家の初釜も無事に開催できました

今回は外のお茶室をお借りしての初釜でしたが、楽しく賑やかに会は進んでいき、水屋方の働きの良さに終始助けられたこともあり、準備からお片付けまで万事つつがなく終わることができました

1月の稽古は、運びのお点前を中心にいたします

許状お持ちの方は四ヶ伝をいたします

2・3・4月の予定を前倒して考えますと、稽古していない点前をこの月にしておかないと…、と最後の週に長板総荘をとも思っています

令和五年十二月の稽古

看よ看よ臘月尽く

12月の別名「臘月」

今年の冬は暖かだということで、あまり慌ただしさを感じない気がするのは、のんびり屋の私だけでしょうか

看よ看よ、というのはじっくりと一日一日を過ごして、此の年が暮れていくさまを見なさい、ということです

さて、12月の稽古は、冬らしい「浦千鳥水指」のお点前から

今年を締めくくる、満足のいくお点前を目指して、稽古してまいりましょう

令和五年十一月の稽古

開炉おめでとうございます

11月になり、我が家も炉を開けました

今年の新茶が詰まった茶壺が、11月になってやっと口が切られ、新しいお茶をいただく喜びと、客と亭主が釜越しに茶を楽しむ炉の季節がはじまります

まさにお目出度いお茶の正月

大陸からやってきたぶんぶく茶釜の風炉とは違い、炉はメイドインジャパンのものです

都会にいながらにして、山里の風情を楽しむという、なんとも粋な趣向は、日本人ならではの感性が光る文化でしょう

心も体も温まる炉のお茶

湯気越しの和やかなおしゃべりと共に、炉のお稽古を進めてまいりたいと存じます

令和五年十月の稽古

ようやく涼しさがやってきてくれました

庭で育てている花々も、今年の夏は咲いてくれない種類がいくつもあり、茶花探しには苦心しました

そんな草花を生ける風炉の時期も、残すはあとひと月、いよいよお茶の名残の季節となりました

10月は、風炉釜をお客の方へ少しだけ近づけて、畳の中央に据える「中置き」というお点前になります

名残の時期は、遊び心満載で民芸の物や外国の物などを積極的に使うのも面白いとされています

秋から冬へ向かう季節の移り変わりに、侘び寂びを感じながら、秋の味覚はふんだんに…

欲張りな10月を大いに楽しみたいところです

令和五年九月の稽古

まだまだ気温の高い日が続きますが、9月の声を聞いた途端に、庭ではコオロギが盛んに鳴きはじめました 目には見えなくても、秋の存在を感じるこの頃でございます

月初めには重陽の節句をお祝いすることが出来ました

さて、茶室に風炉釜がもどり、常据えという位置に釜があるのもこのひと月となりました

長板、小棚、そして運び、風炉のお点前の小習い十六ヶ条をお稽古してまいります

令和五年八月の稽古

連日の酷暑も悪いことばかりでもなく、今年も具合の良い湿し灰が出来上がりました

阿佐ヶ谷では、5年ぶりの七夕祭りが開催され、大いに賑わって、活気が戻った様子に嬉しさを感じました

さて、8月の稽古は、茶箱でございます

裏千家11代 玄々斎の創案による雪・月・花および卯の花、14代淡々斎の創案の和敬点、色紙点と点前にバリエーションがあり、それぞれとても楽しいお点前です

茶箱の道具は、どれも普段の道具よりも一回りふた回り小さく可愛らしいのですが、これらが、元来男性が楽しんでいたものかと思うと、生粋のままごとプレーヤーの私としては、嫉妬さえおぼえるところでございます

小さきお道具にときめくひと月、楽しんでまいりたいと存じます

令和五年五月の稽古

爽やかな5月が始まりました

お茶の世界では、5月から夏が始まります

南風が木々の間を通り抜けて、なんとも芳しい空気が茶室に流れ込みます

お釜は風炉になり、お点前をする方はお客様に横顔と姿勢を見せ続けることになりますので、より一層凛とした気持ちになることでしょう

初夏と言いましても、近年ではあっという間に夏本番の気温になってしまいますが、しばし立ち止まって若葉が青葉に変わった様を見上げることもしたいと存じます

令和五年四月の稽古

今年の桜はことさら早く、さらに雨にさらされて花見もそこそこに散り始めています

茶室は、3月の釣り釜を下ろし、4月は透木釜(すきぎがま)をかけ、炉の中の炭火を覆い隠すような景色になります

炉の最後とひと月、茶花も椿が手に入りにくくなってまいりましたが、炉に使える草花も何種類かございますので、そういったものも生けながらお伝えしていこうと思います

お点前は、棚もの、長板など、週替わりに変えてお稽古してまいります

令和四年九月の稽古

9月になりますと、着物は薄物から単(ひとえ)となります

まだ蒸し暑い日が続いておりますが、庭からコオロギの合唱が聞こえてきますと、やはり秋の風情を感じ、静かに涼しい気持ちになってまいりますから不思議ですね

9月は、まず1週目に重陽の節句がございまして、我が家ではちょっとしたおしのぎとともに、節句を楽しんでおります

お稽古は、小習い16ヶ条のいくつかを、それぞれの進み具合に応じて学んでいただきます

裏千家ならではの、棗での濃茶点前、大津袋・包み帛紗

それから長緒がついた仕覆の大海茶入なども

長板、小棚、運び、さまざまな点前を経験することで、稽古の奥行きを広げていっていただきたいと思います